used toの意味と使い方
昔はそうしていた、あるいは昔はそうだった、と言う形。過去のことを言うと同時に、今はそうでないことまで同じ一語で伝える。似た綴りのbe used toは意味がまったく別で、うしろに来る形で見分ける。
どういう表現か
used toは過去のことを言う形だが、過去形との違いは今のほうにある。
I played the guitar.… 昔ひいた。今のことは何も言っていないI used to play the guitar.… 昔はひいていた。今はひいていない
過去形は過去の出来事を置くだけだが、used toはそこで終わったことまで含めて置く。だから「今は違う」と言い添えなくても、それが伝わる。
二種類ある
うしろに来るものが動詞か名詞かで、言っていることが変わる。
| 形 | 何の話か |
|---|---|
| used to + 動詞 | していた。習慣・繰り返していた行為 |
| used to be + 名詞や形容詞 | そうだった。続いていた状態 |
状態のほうは、一度きりの出来事には使えない。I used to break my arm.とは言えず、腕を折ったのが一度なら過去形で言う。繰り返しか、続いていたかのどちらかであることが条件になる。
be used toとは別物
綴りがほとんど同じで、意味は重ならない。
I used to live here.(昔ここに住んでいた)I'm used to living here.(ここの暮らしに慣れている)
見分けるところは2つある。前にbe動詞があるかと、うしろが動詞の原形か -ing形かである。be used toのほうのtoは不定詞ではなく前置詞なので、動詞が続くときは-ingになる。歌詞では両方出るので、toの前後を必ず見る。
否定と疑問の形が揺れる
否定文と疑問文では、規範的にはuse toと綴る。
He didn't use to smoke.Did you use to live abroad?
ただしdidn't used toと書かれているものも実際によく見る。音は同じで、どちらでも意味は通じる。読むときに気にする必要はなく、自分で書くならuse toのほうが安全である。
訳すときに気をつけること
「〜したものだ」は懐かしむ響きが強すぎて、淡々と事実を言っているだけの文が感傷的になることがある。
- 「昔は〜していた」
- 「前は〜だった」
- 「以前は〜があった」
歌詞では、今はそうでないという含みのほうが本題であることが多い。そこが効いている文では、「もう〜しない」と裏返して訳したほうが言いたいことに近くなることもある。
自作の例文
この節の例文はすべて書き下ろし。既存の曲から引いたものではない。
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I used to walk to school.
昔は歩いて学校へ通っていた。
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There used to be a bakery on this corner.
この角には昔パン屋があった。
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He didn't use to talk like that.
前はあんな話し方をする人ではなかった。
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