ain'tの意味と使い方
am not / is not / are not / has not / have notのどれもが、この一語に置き換わる。標準英語では非標準とされるが、歌詞と話し言葉では普通に出る。何の代わりに立っているかは、うしろの形から逆算して読む。
どういう表現か
ain'tはbe動詞の否定とhaveの否定を、まとめて1語で引き受ける形である。置き換わる元の形が多いので、他の短縮形より守備範囲がずっと広い。
| 元の形 | 例 |
|---|---|
| am not | I ain’t ready. |
| is not / are not | She ain’t home. / They ain’t coming. |
| has not / have not | He ain’t finished. / I ain’t seen it. |
どれの代わりに立っているかは、ain't自身を見ても分からない。主語とうしろの形から逆算する。うしろが過去分詞ならhas not / have not、形容詞や名詞、-ingならbe動詞のほうである。
なぜ短縮形として説明するか
辞書はこれを「非標準(nonstandard)」として扱い、スラングの側で説明することが多い。このサイトでは短縮形の側に置いている。理由を書いておく。
- 成り立ちが短縮形そのもの。
am notが縮んでan'tになり、そこから母音が変わってain'tになった。gonnaやgottaと同じく、話し言葉の音を綴りに写した形である - 読者が知りたいのは、何の代わりに立っているかであって、ふさわしい場面かどうかは二番目に来る。元の形の表を先に出せる短縮形の型のほうが、読むときに役に立つ
分類を変えても、書き言葉で避けるという線引きは変わらない(下の節)。分類は説明の順序を決めるだけである。
標準英語では非標準とされる
ここが他の短縮形と違うところで、ain'tは綴りがくだけているだけではない。gonnaはgoing toに戻せば書き言葉になるが、ain'tは戻す先が主語によって変わるうえ、この語自体が「教育を受けていない話し方」と結び付けられてきた歴史がある。
そのため、wannaやgonnaよりさらに強く場面を選ぶ。
| 場面 | 使えるか |
|---|---|
| 歌詞・会話・SNS | 普通に出る |
| 仕事のメール・提出書類 | 使わない。主語に合わせてis not / have notなどに戻す |
「間違い」とは書かない。方言と話し言葉では確立した形で、誤りとして片付けると、読者が実際に耳にする英語と食い違う。避けるべき場面がある、というだけである。
否定を重ねる形とよく一緒に出る
ain'tは、否定をもう一つ重ねた言い方と並んで現れることが多い。標準英語の規則では否定が2つあれば打ち消し合うが、この言い方では重ねたほうが否定が強まる。
読むときは、2つ目の否定を「打ち消し」ではなく「念押し」と取る。数の上で計算すると、意味が逆に出る。
聞き取りのコツ
短い1音節なので、速い曲では前後にくっついて埋もれやすい。うしろに過去分詞が来ていればhas not / have not、そうでなければbe動詞、という手順で拾うと外しにくい。
自作の例文
この節の例文はすべて書き下ろし。既存の曲から引いたものではない。
-
I ain't ready yet.
まだ準備ができていない。
-
She ain't been here all day.
彼女は一日ずっと来ていない。
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I'm not ready yet.
まだ準備ができていない。
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