let it goの意味と使い方

定型表現

こだわるのをやめて手放すこと。物から手を放すという文字どおりの意味から、怒りや過去の出来事を引きずらないという意味まで幅がある。人に向けて言うと、励ましにも話を打ち切る拒絶にもなる。

どういう表現か

letは「そのままにさせる」、goは「離れていく」。合わせて、「離れていくのを止めない」が元の形である。握っていた手をゆるめる絵を思い浮かべると、他の意味もそこから伸びている。

  • 物を放す(文字どおり)
  • 怒りや悲しみを引きずるのをやめる
  • 過ぎたことを問題にしない

日本語の「水に流す」に近いが、流す相手がいなくても成り立つところが違う。自分の中だけで完結する。

何を手放すのかは言わない

この表現の要はitである。何を手放すのかを名指ししないまま使えるので、言いにくいことを指すのにちょうどよい。

裏を返すと、itが何を指しているかは前後を読むまで分からない。訳すときは、そのitの中身を補うか、「もういいじゃないか」のように同じくらいぼかした日本語を当てる。

let go ofとの違い

うしろに目的語を置くときは形が変わる。

何を指すか
let it goJust let it go.前に出た話。名指ししない
let go of ~let go of the rope手放す対象を名指しする

let go of the pastのように抽象的なものも置けるが、名指しした時点で、ぼかす効果は無くなる。

言い方で裏返る

同じ一文でも、口調で意味が変わる。

  • 落ち着いた声 … もう気にするな、という励まし
  • 突き放した声 … その話はもうやめろ、という拒絶

文字だけでは決まらない。相手の状況を見ないまま励ましのつもりで使うと、「聞く気が無い」と受け取られることがある。

自作の例文

この節の例文はすべて書き下ろし。既存の曲から引いたものではない。

  • Just let it go.

    もう気にしないで。

  • I know I should let it go, but I can't.

    忘れるべきだと分かってはいるけれど、できない。

  • He let go of the rope.

    彼はロープから手を放した。

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