wannaの意味と使い方
want toをひと息で言ったときの形。意味はwant toと同じで、くだけた場面か歌詞でだけ使う。三人称単数のwants toはこの形にならないので、主語を見れば書き分けの正誤が分かる。
どういう表現か
want toを速く言うと、toのtが前の語にくっついて一語のように聞こえる。それを綴りごと写し取ったのがwannaである。新しい単語が増えたわけではなく、発音の写し取りなので、意味はwant toから一歩も動かない。
歌詞に多いのは、音節の数が減るからである。want toは2拍を要求するが、wannaなら1拍に収まる。メロディに乗せる語数を稼げるので、テンポの速い曲ほどこの形が増える。
使えない場所がある
三人称単数のときは使えない。wants toはtの前にsが挟まるので、そもそもwannaという音にならない。
| 主語 | 言える形 |
|---|---|
| I / you / we / they | wanna |
| he / she / it | wants to(wannaにはならない) |
もうひとつ、wantのうしろが名詞のときも使えない。I want a coffee.をI wanna coffee.とは言わない。wannaが写し取っているのはto不定詞のtoだけだからである。
書いてよい場面
会話・歌詞・SNSでは普通に出る。一方で、仕事のメールや提出書類では避ける。綴りが崩れているのではなく、話し言葉の音をそのまま書いた形なので、書き言葉に混ぜると場違いに見える。
日本語で言えば「〜したいんだけど」を「〜したいっす」と書くようなもので、間違いではないが、相手と場面を選ぶ。
聞き取りのコツ
wannaは速い曲だとwan-の部分すら潰れて、母音ひとつとnの音だけが残ることがある。意味を取るときは、直後に動詞の原形が来ているかどうかを手がかりにする。原形が続いていれば、そこは十中八九want toである。
自作の例文
この節の例文はすべて書き下ろし。既存の曲から引いたものではない。
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I wanna hear that part again.
あそこをもう一回聴きたい。
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Do you wanna come with us?
一緒に来る?
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She wants to come with us.
彼女も一緒に来たがっている。
この表現が出てくる曲
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関連する表現
- gonna going toをひと息で言ったときの形で、これから起きることを表す。同じgoing toでも「〜しに行く」の意味のときはこの形にならないので、うしろが動詞の原形かどうかで見分けられる。
- gotta have got toをひと息で言ったときの形で、しなければならないという意味を表す。前のhaveが丸ごと落ちてgottaだけが残ることが多く、落ちても意味は変わらない。
- gimme give meをひと息で言ったときの形。命令形なので相手に何かを求める場面で使い、そのぶん直接的に響く。目上の相手や初対面の人に向けると、ぶしつけに聞こえることがある。
- 主語の省略 文の先頭にある主語や助動詞が落ちて、途中から始まっているように見える形。話し言葉と歌詞ではごく普通に起きる。落ちたものは決まっているので、残った形から逆算すれば元の文に戻せる。